新年のご挨拶|お雑煮・揚げ餅のみぞれ椀+大きな餡かけ茶碗蒸し+黒米雑穀いなり寿司
Ozōni|Japanese Rice cake New Year soup
お雑煮・揚げ餅のみぞれ椀|
餅を黄金色に揚げて、大黒本しめじ+銀杏+飾り切りした金時人参+大根+
紫キャベツで青紫色に染めた蕪+かまぼこ。
緑の新芽と赤紫の茎を活かしたラディッシュ・スプラウトを添える。
昆布と鰹節で濃いめに仕上げたダシ、風味付けの醤油。
出汁を張るとジュッと音をたてる揚げ餅。
たっぷりの大根おろしとショウガ、柚子の香り。
大根おろしを箸でほぐすと、辺り一面雪景色に変わる。
まあ、眺める間も無くお餅を伸ばして食べてる人も居ますけど
そこも含めて空も晴れ、うららかな平和なお正月です。
大きな餡かけ茶碗蒸し|
茶碗蒸しを作ろうとしたところ
「大きい器にしてね!」
と喰いしんぼから司令が飛び、深くて大きな小鉢で出したら
「このスプーンだと底まで届かないんだけど」
と苦情が入り、長い匙に変更。
子供の頃、大きなプリンを独り占めしたくて
ボウルで作ったことを思い出しました。←バケツプリン感覚
まあ小田巻き蒸しだと思えば、大きい茶碗蒸しも有りか。
↓私のは通常サイズ
黒米雑穀いなり寿司|
いなり寿司のごはんに雑穀を混ぜて炊くと大麦やヒエ、アワの
モチモチぷちぷちした食感と雑穀の複雑な味わいも楽しめるから
毎回雑穀ごはんで作ってます。
特別な時だけ、黒米を多めに加えて赤く染めたごはんに。
元々の赤飯は赤米で炊いたものだったとか。
古代米で炊くごはんは美しい色味、もちっとした噛みごたえが
加わって華やかな いなり寿司になる。
今ではどこでも買える安価な食べ物ポジションだけど、
元々はおむすび同様、お供え物なんだって。
稲荷神に豊作と商売繁盛を願い感謝を捧げる縁起の良い食べ物。
大好きなので毎回、大切に作ります。
油揚げの味付けは醤油+手作りみりん風調味料+きび砂糖+塩。
煮汁を煮立ててしばらくして火を止める。
煮込まず、冷めていく間に味を含ませる。
これを二度繰り返せば、長く煮込まなくても
味のしっかり染み込んだお揚げの出来上がり。
固めに炊いたごはんの味付けはたっぷりの純米酢+きび砂糖+塩。
(よく使うので予めビン入りで作って常備)
酢の香味が好きなので純米酢を加熱せずそのまま使う。
蒸らし終えた熱々のごはんに振りかけ、しゃもじでざっくり混ぜる。
大きめの鉢に広げ、サーキュレーターの風を当てながら
酢の表面の強い香りと余分な水分を短時間で飛ばす。
黒米は酢に反応してパーッと赤く染まり
酢飯が仕上がる頃には鮮やかな色合いに。
軽くしぼったお揚げを持って、ごはんの上で次々詰めていくと
酢飯に、わずかに煮汁が加わるのです。それも悪くない。
使わずに残しておいた油揚げは、半分に切り油抜きして
餅+青菜+渋皮付きの甘栗を入れ、出汁で煮る信田餅(餅巾着)に。
小さいいなり寿司を一個だけ作って、お供え。
後で腹ペコさんにパクっとつままれました。
新年に願いを込めて、禧さいわいをいっぱい散りばめてみました。
皆様に禧の大盤振る舞い。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
では、これにて。