羊肉のルンダン|仔羊のランプ肉と骨付きぶつ切りマトンのスパイス煮込み
Rendang Domba|Lamb and Mutton Rendang served with Egg Rendang and Potato Rendang
仔羊のランプ肉と骨付きぶつ切りマトンのルンダン
昨年のこの時期、勝手にインドネシア月間として料理記事を書いたのです。
一番最後に載せたのは大好きなインドネシアのおもてなし料理、ルンダン。
madhu.hatenablog.com
そんな事を思い出して、少し前に作った
ラムとマトンの羊肉煮込みのルンダンを。
使用するスパイスや香味野菜は同じだけど、
基本、具材はスパイスと香味野菜とかたまり肉。
メインに使う肉の種類で仕上がりが全く違うのです。
よく作るのは牛肉だけど鶏肉、魚も海老も、それぞれの良さが愉しめます。
ラムのランプ肉は甘みを感じる脂と大きくほぐれる赤身肉。
骨付きのぶつ切りで旨みとワイルドさを醸し出すマトン。
どちらのお肉もスパイスとレモングラスやカフィアライム・リーフ、
パンダンリーフといった香味野菜が引き立てて極上の味わい。
煮込んでいる間も、部屋中を埋め尽くす香りに
気分が浮き立ち、出来上がりが待ち遠しくなる。
ルンダンをスパイスの調合から作ると、どれだけふんだんに
スパイスと香味野菜、ココナッツを使っているか分かるのです。
この素材があってこそ、見た目の地味さからは想像もつかない
ダイナミックで華やかな香りと強さのある味わいに仕上がる。
お肉のルンダンと一緒に作るのが、スパイスの調合を少し変えた
辛さ控えめのジャガイモと卵のルンダン。
単独でも十分ごはんのおかずになるのだけど、
肉のルンダンと一緒に食べると実に良い仕事をする。
並べたおかずを好きなように混ぜて、好きな順番で食べる。
これが、とにかく長粒米に合うのですよ。
日本のお米が一番旨いと言ってた友人も、この組み合わせには脱帽。
「これはパラッとしたご飯の勝ちだね」
と、長粒米を見直した様子。
ペーストを炒めたり、煮込んだり放置したりと
時間がかかる料理なので真夏の仕込みはちょっと厳しい。
もうちょっと涼しくなったら、ゆっくり仕込みたい料理なのです。
うちの常連客の腹ペコさんも大好きなルンダンは
涼しくなったら一番に食べたいと予約待ちの一皿。
良いお肉が安く手に入って、おめでたい事が有ったら作ろう。