いいとこ取りの旨々な鍋｜獅子頭鍋+きりたんぽ＝？？？
砂鍋獅子頭 Sha Guo Shizi Tou｜Earthen pot stew of Pork dumplings and Vermicelli
獅子頭鍋｜
ガパオライスとパッタイの合間に炊き込みご飯という
夏と秋の入り混じったメニューが続く我が家ですが
そろそろ鍋物やグラタンといった熱々メニューも開始。
豚バラ肉を少し粗めに刻んで、おっきな肉団子に。
それをこんがりキツネ色になるまで素揚げして
大根や白菜と一緒に土鍋でくつくつ煮込む中華料理。
味付けは醤油＋紹興酒＋塩＋砂糖＋仕上げのゴマ油とシンプル。
だけど、これがとんでもなく旨いのです。
肉団子だけでも、スープだけでも、どうすんのってくらい。
味の染み込んだ野菜もキノコも春雨も全てが旨いのです。
味の決め手は肉団子。
肉団子自体がダシ本体なので、市販の挽肉じゃなくて
豚バラ肉のブロックを半解凍して包丁で、
やや粗挽きの３ｍｍ角くらいに刻みます。
それを冷たいうちに、とにかくしっかり練る。
肉の繊維がほぐれたら調味料と香味野菜を加えて更に練る。
うちでは椎茸の軸やマッシュルームを刻んで
一緒に混ぜ込む。←キノコのカサでかさ増し（笑）
肉と全体が馴染むよう、ラップしてしばらく冷蔵庫で休ませ冷やします。
素揚げは気持ち濃い目の色付きに。
煮込む間にスープを吸い込んで色味も若干浅くなるの。
加熱すると柔らかさの中に弾力もあって、おっきな肉団子だから
中心部に肉の脂や旨みがしっかりと閉じ込められてる。
獅子頭鍋+きりたんぽ！！！｜
そんな旨々の獅子頭鍋ですが、ある時ひらめいたのです。
ここにきりたんぽ入れたら良いんじゃない！？
きりたんぽ鍋の具材を全部揃えるのはちょっと大変。
一方、獅子頭鍋は豚バラ肉のブロックが有れば、
後は適当な野菜と春雨、キノコか干し椎茸でカバー出来る。
しかも、きりたんぽ鍋の完成度に引けを取らない味わい。
地鶏とセリやキノコの風味を堪能するきりたんぽ鍋とは
また別の豚バラ肉の旨みたっぷりの獅子頭鍋。
そして大きな肉団子のダシをぎゅーっと吸い込んだ
きりたんぽの美味しさは、もう言うまでもない。
エライぞ、たんぽ！
↑大根と白菜の芯とホウレン草と椎茸とマッシュルーム
↑大根とニンジンと豆苗と干し椎茸と舞茸
獅子頭鍋+きりたんぽ＝？？？｜
「きりたんぽ鍋は秋田のしっかり者のお母さんって感じ。
獅子頭鍋にきりたんぽ入れたのはチャイナのガテン系の兄さん風だね」
あー、なんか分かる。
「これって何鍋になるのかな？獅子頭きりたんぽ鍋って長いじゃん」
フフフ、実はもう考えてあるの。
「何なにー？」
あのね、『ナマハゲ鍋』。
きりたんぽってツノとか牙って感じ。
素揚げしたボコボコの大きくて赤い肉団子は頭部に見立てて。
獅子頭に春雨って赤い顔で角生やして髪を振り乱してるイメージ。
地元の人が聞いたら怒られちゃうかもしれないけど
この豪快で、素晴らしく旨いお鍋はナマハゲ鍋と命名。
「え、ってことはさ、春雨が入ってない時はハゲ鍋？」
イエ、それは無いです。ゼッタイ。
なまはげの名前の由来は『なもみ剥ぎ』だもん。
「知ってるよ、神様なんだよねー」
↑ね、見えてくるでしょ ↑あんなにいっぱい作ってもコレしか残らない
美味しく作れるレシピはこちら｜
↓玲舫（れいほう）さんの丁寧な作り方と独特の語り口が楽しい。
どの料理も初めてでも、間違いなく美味しく作れる。
同じメニューでも本格版と簡易版と有ったりして根っから親切なの。
うちの食卓を豊かにしてくれるお気に入りブログ。
書籍が出てたら絶対買うのになあ。
砂鍋獅子頭の作り方/レシピ : 中華のツボ! 玲舫's ぶろぐ
関連記事｜
