小正月にお正月|揚げ餅のみぞれ椀

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Ozōni|Japanese Rice cake New Year soup Age-mochi style

お雑煮|揚げ餅のみぞれ椀

黄金色に揚げた餅、金時人参+大根+柚子皮で仕立てた水引、
銀杏、大黒本しめじ、蒲鉾で作った松葉。
たっぷりの大根おろしは小鬼の雪だるま。
角に見立てた生姜をちょこんと乗せる。

ピンクの梅の花はあやめ雪蕪の皮目部分を使用、
身の部分は紫キャベツで青紫色に染めて白梅に。
首大根のグリーンの部分も抜き型で雪輪文様に。

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昆布と鰹節で濃いめに仕上げたダシ、風味付けの醤油。
出汁を張るとジュッと音をたてる揚げ餅。
たっぷりの大根おろしを箸でほぐすと、辺り一面雪景色に変わる。

豪華な食材や特別な料理じゃないけど
食べ物の名前に「金」「銀」「大黒」を使っておめでたく
ピンク、グリーン、黄金色。自然の色味を活かして少しだけ華やかに。

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えー、遅ればせながら新年おめでとうございます。
あやういお年頃の猫二匹と、なんとか新しい年を迎える事が出来ました。
ご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。
ようやく落ち着いてきたので、ゆっくりブログ開始予定です。

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腹ペコさんには
もうさー新年の挨拶、いっそ春節まで待ったら?
と、ゲラゲラ笑いながら言われる始末。
(私もそれ考えたけど、今年の春節は2月16日なのです。
1月末ならまだしも、ねえ)

12月から不調だったPC周囲の買い替えが終わった途端、
PC本体が壊れるという悲しい事態に。
スマホガラケーに変更したので全てPC頼み

壊れたPCからデータだけでも救出出来ないかとお願いしたけど
結局時間とお金だけかかってダメでした。
普段はこまめにHDに移してるんだけど、今回はたまたまバタバタしてて
これから移すという時に画面真っ暗になったのです。

新しいOSになってずっと使ってたアプリ・ソフトが対応してなくて
新たに別のを探したり、入れ替えたり。
新しいモノが苦手な私はもう涙目。

で、2日後リビングのシーリングライトもパチンと切れた。
週末までの数日を、スタンドの白熱灯で過ごして新規に買い替え。
もう蛍光灯のは見つからなくて仕方なくLEDに。

白熱灯で過ごす間は薄暗くて、まるでロウソクの灯りで暮らしてるみたいで
行灯生活とか悪くないかも、なんて思ったのです。
その後急いで購入したLEDの昼光色に付け替えたら、
明るいんだけど、なんだか居心地の悪い色味なのだ。
あー、失敗。
こんなにいっぺんに色々重ならなかったら
昼光色~電球色まで調節できる機能付シーリングライトにしたのにね。

安いPCなのでコントラストの調整が出来ない機種だったから
補正してもキッチュな色合いというか、脳天気に明るい。
今まで使っていた液晶はすごく良かったんだなあと身に沁みる。

リビングで目にする物もPCで観る物も現実味が薄いというか
これが日常、と脳が認識するまで時間がかかる。

そして、ガスコンロも調子が悪くてメーカーに点検修理の依頼予定。
買い替えだけは免れたい…

そんなこんなでしょぼくれてる私に腹ペコさんは囁く
あと危なそうなのって、洗濯機と掃除機かな?

わー、ヤメテぇ(´;ω;`)

ベランダ鉢植えピパーチのその後|ちょっぴり収穫

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Pipachi|Javanese Long Pepper

ベランダ鉢植えピパーチのその後|ちょっぴり収穫

料理に使いたくて挿し穂で根付かせたコショウ科の蔓性植物、ピパーチ。
別名ヒハツモドキ、ロングペッパー、ジャワナガコショウ。
葉の数は思うほど増えなかったのだけど、今年初めて実がついたのです。
最初の数個は赤く熟すまで待ってから収穫。
次からはスパイス用にぷっくりとふくらんだ所を見計らって青いうちに収穫。

青い実は乾燥させるとカチカチに痩せてダークブラウンになる。
ホールのままでもピパーチ特有の甘やかなスパイスの香りがする。
葉っぱ目当てで植えてたけど、まさかのスパイス収穫。
まだ枝に付いてるのが有るから年内の収穫は20個くらい。
嬉しいけどもったいなくて使えない。

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インドネシア産のロングペッパー これ、乾燥前はどれだけ大きいんだろう。立派だわあ

タイの輸入食品店で購入しているスパイス用のディープリー と
同じものだと思うんだけど、あちらは一回り大きいサイズ。
もう少し木が成長したら実も充実してくるのかな。

カルディではインドネシア産のロングペッパー粉末を見かけた。 
パッケージにはヒハツと書かれてるけど、
ヒハツ|学名:Piper longum
ヒハツモドキ|学名:Piper retrofractum
と、それぞれ別種。
うちのは沖縄のピパーツなのでヒハツモドキなのだ。

蟻に擬態してる蜘蛛なんかにモドキと付けるのは分からないでもない。
でもがんもどきやウメモドキとかモドキ(擬き)と名付けるのは
対象物に対してかわいそうじゃないかと常々思う。名前は大事よ。

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ピパーチは雌雄異株と言われてて、流通してるのは挿し穂苗のみ。
実生苗は難しいらしい。でもタイでは雌雄同株という話もある。
まあ、そこは種蒔き虫のmadhuなので植木鉢の端っこに一応蒔いてみました。
4ヶ月経過しても変化なしです。あはは 

口の悪い腹ペコさんは
カルディで最近売ってるって事はまた雑誌やSNSで話題になったんだよね。
どうせダイエットか血糖値改善か薄毛対策のどれかでしょ?

ヲー、素晴らしい洞察力だねキミ。
それ全部らしいよ。

少し前に薄毛対策でシナモンが人気だったけど
あれも大袋入りは大抵カシアシナモンだから
大量摂取は体に悪いって知らない人が多い。
薬効があるってことは、身体に強く作用する。
常用するなら飲み薬と同じように
事前に副作用も調べた方がいいと思うんだ。

何でも摂り過ぎはダメでしょ。
急に大量に摂っても大して効果無いって

口に入れるものは料理に使ってちょっとづつ
美味しく食べるのが一番!


ふふ、腹ペコさんらしいシンプルな意見。
痩せの大食いだからダイエットとは無縁だし
血糖値も薄毛も今のところ大丈夫だもんね。

あー、んー
でも最近ちょっとだけウエスト太くなったかも。
それでお昼ごはんの量減らしたら、夕方フラフラした。

腹ペコさんもちゃんと太るんだねえ。
(でもあれだけ食べててウエストがちょっと、か…羨ましいぞ)
まずは晩ごはんのおかわりだけ止めてみたら?
晩ごはんはムリ、減らさない!

そうなんだ。

黒胡椒と柑橘果汁、ココナッツの絶妙バランス|南インドのチェティナード・ラムカレー

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Chettinad style Peppered Lamb gravy Curry with Cremini mushrooms

黒胡椒と柑橘果汁、ココナッツの絶妙バランス|
南インドのチェティナード・ラムカレー

南インドではココナッツを使った料理が目に付く。
中でもチェティナードというエリアでは洗練されたスパイス使いで
名だたる料理が多いと聞き興味がわいたのです。
ちょっと調べただけでも、本当にどれこれも口にしたくなるような
完成度の高い料理が山ほど。

一番気になったのが黒胡椒をたっぷり効かせた、酸味のある
ココナッツミルクを加えたチェティナード・チキン。
チェティナード・マサラと呼ばれるスパイスミックスをベースに
グレイビータイプとドライタイプに大別される。

人気メニューだけあって、レシピもバリエーション豊富。
比較的シンプルな材料のレシピを参考に作ってみたら
ものすごく好みの味。

チェティナード・マサラをベースに使うと野菜やキノコ、
シーフードや卵だけでも何でも美味しくなる。

インドでは宗教によって牛や豚を食べないといった制約があるけど
私は神道なので色々試せるのだ。
チェティナード・マサラは牛肉も豚肉も絶品料理に変えてくれる。

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この日は、別鍋でラムランプのブロック肉を程よく柔らかに仕上げて
冷凍しておいたブラウンマッシュルームを加える。
濃厚なソースを芯まで吸い込んだマッシュルームはとてもジューシー。

クローブ+カルダモン+シナモン+スターアニスで重厚なアロマを加え、
たっぷりの黒胡椒で鼻先に抜ける香味と舌への刺激を。
タマリンドで旨味と酸味、ココナッツミルク+ココナッツクリーム+
ココナッツファインでクリーミーで濃厚なコク味を積み重ねるリッチなタイプ。
シークワーサー果汁をたっぷり加えて味のバランスを整える。

仕上げの前に香り付けに黒胡椒を一掴み加える。
胡椒の辛みは舌の上で小躍りする感じ。
ちょっと暴れてさーっと引くの。
その時に胡椒の風味と加熱したカレーリーフの匂いや
一つにまとまったスパイス類の香味がふーっと飛び出していく。
ココナッツのもったりとした重さを、煮込んで馴染んだ酸味が軽くする。

通常は香りのアクセントに刻んだコリアンダーリーフを散らすのだけど
ベランダの鉢植えがちょうど花盛りだったから花穂を摘んで合わせた。
チェティナードの豪商達もこんな遊び心はきっと好きなはず。

野菜のスパイス炒め、サブジと島ラッキョウのピクルスと
バスマティライスを添えたら出来上がり。

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あれ、今日のカレーはそんなに辛くないんだ。
と、腹ペコさん。
うん、黒胡椒を立たせたかったから唐辛子は気持ち控えめにした。

この花、何?え、パクチーなの?
ちぎってカレーに散らして食べてね。
あ、ホントだ。匂いする。
マッシュルーム旨い。
噛むとソースが滲み出る。
ラムも肉がちょうど良い具合にほぐれるし、酸味のバランスが絶妙!
ラッキョウも合うね、チェティナードまた作ってー

その昔、貿易で財を成した人達が贅を尽くした暮らしをしてたらしい。
昔から宮廷料理があるところは食文化が発達する。
チェティナードは貿易船で外国や遠い場所からの材料が手に入る
小さな王宮だったのかもしれないねえ。

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