インドネシアのワンタン麺|ミー・アヤム・パンシット

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Mie Ayam Pangsit|Indonesian Chicken Mushroom Noodle with Dumplings


ミー・アヤム・パンシット/パンジット|

Chinese Indonesian cuisineとも言われるように
中国+マレー+インドネシアのいいとこ取りとも言える
Peranakanプラナカン料理の一種。
麺文化は、元々は中国からの移民が持ち込んだ料理なんだって。

多民族国家インドネシア
流れこんできた様々な文化をうまく融合させて
自国の文化へと昇華していくのが実に上手い。


初めての海外旅行だった60代、70代の年配女性も、
インドネシア料理は辛いモノ以外は、お米や中華麺で馴染みやすい味ね」
と、チャプチャイやミー・クア、空芯菜炒めとか気に入ってましたよ。

屋台やフードコートでお馴染みのMie Pangsitミー・パンシット。
ワンタン入り汁ソバというか後からスープをかける、ワンタン麺みたいな感じ。

初めて頼んだ時、別々に盛りつけられた麺とスープに戸惑い
「どうやって食べるの?」
とお店の人に聞いたら
「そのまま麺にかけてもいいし、麺の方に調味料を加えて味付けして、
麺とスープ別々に食べてもいい。お好みで(・∀・)b」
って、言われた。

テーブルには醤油、甘い醤油、辛いサンバル、酢とかあるから
自分好みに味付け出来るのね。
それで、基本のチキンスープはあっさりした味なんだと思う。
麺に調味料を加えて具ごと混ぜると、あら不思議!焼きそばみたい。

赤い唐辛子ソースのサンバルをトッピングしなければ、全然辛くないの。
具はお店によってそれぞれで、中華麺や米粉麺が選べたりも。

ワンタンも茹でたのがスープに入ってたり、揚げたのが麺にってる事も。

Bak Mieバッ・ミー(肉+麺)とか
Mie Ayam Jakartaミー・アヤム・ジャカルタ
と呼ばれるのは=麺+鶏のシンプルなもの。

これに色々トッピングした形で
ミー・アヤム・パンシット・ジャムール=麺+鶏+ワンタン+きのこ
になるんだけど、ミー・パンシットで全部ってたりもする。
つまりは、お店次第なのだ。

Baksoバッソ=肉団子入りのはスペシャルになったり、
とにかく色々あるのですよ。

 

私がよく食べてたのは、甘しょっぱい味付けのマッシュルーム、
角切りチキン、茹でた青菜。

一緒に運ばれてくる、肉入りワンタンとチキンスープを
自分でかけるスタイル。

ちょこんと添えられたジュルック・ニピス(小さな青いライム)
をギュッと絞ると一瞬でさわやかな香りが立ち上る。

大好きな辛いサンバルソースをのせて
南国の風が通るオープンスタイルの店内で
汗だくになりながら食べるのが、また良いのですよ。

こうやって、心地いい汗をかくことで、
日本の空調で混乱した自律神経も自然と整う気がする。

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作り方|
骨付き鶏モモ肉+コブミカンの葉+レモングラス+ニンニク
でスープをとり、塩+ホワイトペッパーで基本のチキンスープに。

ワンタンの具は刻んだ鶏肉+ワケギ+ショウガ+ケチャップアシン(醤油)+
トラシ(シュリンプペースト)を入れた調味料で味付け。

茹でた中華麺のトッピングは
ケチャップ・マニス(甘口醤油+ケチャップ・アシンで甘辛く味付した
マッシュルームか袋茸。茹でた青菜、スープに使った鶏モモ肉の皮目を
パリッと焼き、ゆで卵、タイライムのマナオかライムを乗せて
バワンゴレン(揚げ赤小タマネギ)や赤唐辛子を散らして出来上がり。

ジュルック・プルッ(コブミカン)の皮をほんの少し加えると
更に良い香りで贅沢気分。

小鉢で添えた醤油、甘い醤油、辛いサンバル、酢の代わりに
シークヮーサー果汁を用意。自由に加えて自分好みの味に整えます。

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腹ペコさんはつけ麺スタイルで食べて、後からスープを加える作戦。
私は最初からスープを加えてワンタン麺スタイルで。

「本場のあの食堂っぽい、ちょっとチープな雰囲気は足りないけど、
けっこう似た味だねー」
「向こうの麺は量が少ないから家で好きなだけ食べられる方がいいよ」
「まあね、ラーメンみたいに替え玉とか無いから」
「なんであんなに少ないのかな?」
聞いた話だと昔は一日5食くらい食べてたらしい。
昼間暑すぎるから、早朝から働いて農作業とか休憩時間を挟むんだって、
それで合間に軽食を摂るから、一回の量が少ない。

「バリの人達、白ごはんはあんなに山盛り食べるくせにねー」
アハハ、そうだね。ちびっ子も山盛りごはんだったもんね。

ジュルック・ニピスの代わりにシークヮーサー果汁をたっぷり入れて、
パイナップルと氷で作った冷たいミックスジュースを添える。

扇風機の微風が、そよそよ。
ちょっとだけバリ島滞在の気分。

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