インドネシアのワンタン麺| ミー・アヤム・パンシット/パンジット

f:id:queuexqueue:20170407032453j:plain
Mie Pangsit Ayam Jamur|Indonesian Chicken Mushroom Noodle with Dumplings

インドネシアのワンタン麺|ミー・アヤム・パンシット

ミー・パンシット(パンジット)はPeranakanプラナカン料理の一種で
中国+マレー+インドネシアのいいとこ取り。

バリ島では踏み台のようなイスを並べた小さなワルン(簡易食堂)や、
ユニークな手描き看板の屋台で食べたり、デパートの中のフードコートで
瓶入りのジュースと一緒にチケットを買って食べるようなメニュー。

私が初めて食べたのは繁華街のレストランが並ぶ一角にある
欧米人客が多いチャイニーズレストランだった。
覚えたてのインドネシア語でミー・アヤム=麺+鶏を確認。
Pangsitって何? 麺は中華麺と米粉麺から選べとある。
とりあえず中華麺で頼んでみた。

運ばれて来たのは、中サイズの深めのボウルに麺。青菜、ゆで卵、
甘しょっぱいマッシュルーム、角切りチキンのトッピング。
そして別の小振りな器でワンタンスープ。Pangsitはワンタンのことだった。
添えられたジュルック・ニピス(小粒ライム)をギュッと絞る。
ワンタンスープを麺に注ぎ、店員に教わった通り
卓上の調味料を様子見しながら加えてみる。
うわ、美味しいじゃないの!量もちゃんとお腹膨れる一人前。

テーブルにはたくさんの調味料。
醤油、甘い醤油、辛いサンバル、酢なんかが置いてあって
自分好みに味付け出来るシステム。
だから、基本のチキンスープはあっさりした味。
赤い唐辛子ソースのサンバルをトッピングしなければ、全然辛くない。

そのまま麺にかければワンタン麺。
麺の器にスープ少量+調味料で濃い目の味付けにしたらつけ麺風。

麺に調味料だけ加えて具ごと混ぜると、焼きそばみたいに変身。
こうして麺とスープ別々に食べるのもいい。

すっかり気に入り、周囲のインドネシア人にミー・パンシット食べた、
と話したら、どこどこのワルンが旨いとか、なんとかのフードコーナーのが
イケるとかそれぞれ自分のオススメを教えてくれた。
そうして足を運んで食べ比べると、最初のお店はワンタンも大きくて
具がしっかり入った水餃子風、具材も多い豪華版。
普通は軽食サイズなのだと知ったのです。

f:id:queuexqueue:20170407032456j:plain
▲こちらは以前作った揚げワンタン、バッソ風魚団子入りのミー・アヤム・パンシット
グリーンの揚げワンタンはホウレン草入り、お土産で貰ったサンバル+自家製青サンバル


ワンタンも茹でたのがスープに入ってたり、揚げたのが麺に乗ってる事も。
トッピングもオプションで選べたり、最初から全部乗せだったり。
Baksoバッソ=肉団子入りのはスペシャル。
Abonアボンという味付け肉田麩でんぶ風ふりかけとか、具材もお店次第。
最初の豪華版も美味しいし、気軽な街中のワルンも捨てがたい。

f:id:queuexqueue:20170407032455j:plain

Cooking Method
鶏ガラまたは骨付き鶏モモ肉+コブミカンの葉+レモングラス+ニンニク
でスープをとり、塩+ホワイトペッパーで薄味に仕立て基本のチキンスープに

ワンタンの生地を作り、好みのサイズで皮を用意
ワンタンの具は刻んだ鶏肉+細ネギ+ショウガ+ケチャップアシン(醤油)
+トラシ(シュリンプペースト)を入れた調味料で味付け

トッピングの準備
ケチャップ・マニス(甘口醤油)+ケチャップ・アシン(醤油)
で甘しょっぱく味付した小粒マッシュルームか袋茸
・茹でた青菜
・スープに使った鶏モモ肉の皮目をパリッと焼く

中華麺を茹でてトッピング+ゆで卵+タイライムのマナオかライムを乗せ
バワンゴレン(揚げ赤小タマネギ)や好みで生の赤唐辛子を散らして出来上がり

小鉢に醤油、甘い醤油、辛いサンバル、酢の代わりにシークワーサー果汁を添える

 

Tips
ケチャップマニスの代用で自家製:甜醤油テンジャンヨウ
醤油+酒(米焼酎)+グラメラ(ココナッツシュガー)+花椒(中国山椒)
+八角スターアニス)+桂皮(シナモン類樹皮)+陳皮(乾燥ミカン果皮)
+ショウガ+長ネギの白いとこ
▲上記を煮詰めて濾過したもの
市販のケチャップマニスより甘さ控えめ香りが良いので、私はこちらを使用

・自家製サンバルはトマト+カピ入りの赤いサンバル+青サンバル
・青サンバル
青柚子+ライム果汁+コブミカン果皮+プリッキーヌー・スワン(タイの青唐辛子)
+塩で作った香りの良い柚子胡椒風の万能調味料

・茹でた青菜(今回は小松菜、茹で上がりに油を一滴落として水で冷やす)

・ジュルック・プルッ(コブミカン)の果皮をほんの少し加えると更に良い香り


f:id:queuexqueue:20170407032454j:plain
私は最初からスープを注ぐワンタン麺スタイルにサンバルのピリ辛。
ワンタン一個とスープを少し残して薄味のスープのまま味わう。
麺は後半にシークワーサー果汁で酸味を追加。

腹ペコさんは混ぜ混ぜ焼きそばスタイルで楽しみ、
後半からスープを加えて醤油味のワンタン麺に。
茹でた小松菜を追加してゆで卵をもう一個。
最後にサンバルで真っ赤になったスープを飲み干す。

また今日も喉乾いちゃうねえ。

 関連記事|

madhu.hatenablog.com

 ▼青サンバル(青柚子・ライム胡椒風調味料)は和食にも合う

madhu.hatenablog.com



▼こちらはアボン・サピ=牛肉のアボン

横浜中華街 牛肉鬆(牛でんぶ)100g、インドネシア名物、お土産♪
 

 ▼甜醤油テンジャンヨウを作りたい方はこちらの親切レシピがオススメ

甜醤油の作り方/レシピ : 中華のツボ! 玲舫's ぶろぐ

f:id:queuexqueue:20190205233320j:image

© 2015-2019 madhu/queuexqueue.All rights reserved.