皮付き豚バラ肉の角煮と断食?
Kakuni Daikon|Sweet and tender simmered Pork belly served with tasty Daikon and Eggs
珍しく、どっしりりっぱな有機大根が安く手に入ったので
とっておきのお肉を解凍して角煮にしました。
琉球長寿豚のバラ肉。しかも皮付きという少し珍しいブロック肉。
買う時は見た目がちょっとワイルドな感じがするけど
こんな風にゆっくりとやわらかく火を通すと
透明感のある飴色に仕上がって、とにかく口当たりが良い。
やわらかな皮の部分のすぐ下にゼラチン質の層があって
その下の、ふるふるに煮えた脂身も軽さがあってしつこくない甘み。
旨味が強いのに口の中に残りにくいというか、引き際の良い旨味。
調味料は梅シロップ、醤油、酒、八角一片、塩
豆チを作る時の副産物:自家製タオチオ。←コレ使うとオイスターソース不要
バラ肉を煮こむ時に使うショウガ、九条ねぎの青い部分で風味付け。
たぶん、肉質の良さからだと思うのだけど、煮こむ時のにおいも
甘やかで豚脂のムッとする臭みが無い。
ネギ、ショウガ、八角の香りがキッチンに広がって出来上がりが待ち遠しい。
やわらかく煮あげたら、煮汁だけ取り出して調度良い濃度まで
煮詰めながら鍋の角煮に回しかけていく。
段々と飴色が深まってツヤが増していく様を見るのがとても好き。
残りの九条ねぎを甘みが出るまで焼いて、角煮に添える。
ベランダの鉢植えから切ったばかりの唐辛子の葉を彩りに。←お肉と食べるもよし
角煮は包丁を入れると崩れる寸前くらいの煮込み加減。
大きい固まりを箸で分けようとしたら、ほろり。
これ以上煮込み過ぎると、とろとろになり過ぎて
お肉の噛みごたえが無くなっちゃう。
大根の旨味も大事だけど、お肉の味も大事。
大根と煮玉子も甘すぎない醤油味がしっかり染みこんで、ごはんによく合う。
でも、これだけだと野菜が足りないから、味噌汁は具だくさんに。
厚めにむいた大根の皮を千切りにしてニンジン、ミョウガ、油揚げ。
昭和のごはん、って感じだねー。
ホント、しみじみするわー。
豚肉といえば、知り合いの女の子がオーストラリア旅行に行った時
向こうで知り合った、両手の指にびっしり指輪してるお金持ちのアラブ人に
「今度日本に行くから東京を案内して欲しい、お礼にごちそうするよ」
と、言われて後日案内してあげたんだって。
へー、その子のこと狙ってたのかね?
それで、彼女の好きな店に連れていったら何も食べないでニコニコしてる。
「どうして食べないの?すごく美味しいんだよ、このお店」
「ラマダンだと思って我慢するから大丈夫」
まさか!
そ、実は彼女が連れてったのは、まさかの沖縄料理店。
豚肉三昧でイスラム教の彼は食べられるものが無かったという。
おぅ、それは…
第三夫人の座が遠のいたねえ。←イヤ、そんな話し出てないから
今、ちょうどラマダンじゃない、その話を思い出しちゃった。
断食か…大根と卵、まだお鍋に残ってたよね。
え、おかわりするの?