豚挽肉の蓮根挟み焼き

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Renkon hasami yaki|Fried Lotus Root and Pork Sandwiches dipped in salty sweet soy sauce


おばあさんが川で洗濯をしていると大きな蓮根が流れてきました。
大きな蓮根を持ち帰ったおばあさんは、鍋に湯を沸かし
小さじ1杯の酢を入れ、皮をむいたレンコンを
どぼんと入れ、もう一度沸騰すると火を止めました。

鍋から蓮根を引き上げ、よく水気を拭き取った後
端を切落し5mmほどの厚さで切り、
茶漉しで薄力粉をパフパフと振りました。

鍋に入れた酢のおかげで色白になり立派になった蓮根は
太郎と名付けられ、家来を探しに行くことに。

まず、豚肉に団子にならないかと声をかけると
豚肉はお願いしますと答え、トントンと細かく刻まれていきました。
次にショウガに声をかけると、よござんすと二つ返事。
その隣の細ネギによろしくてよ、となぜか高飛車に言われ
切り落とされた蓮根があたしも団子にしてください、というので
そろって細かく刻まれました。

豚肉を粘り気が出るまでよくこね、醤油と片栗粉に隠し味の味噌を
加えて更にこね、みじん切りの野菜を加えた団子の素を
蓮根で挟んでいくと、最後の一つが足りません。

うっかり者のおばあさんは蓮根を奇数で切ってしまい
残りはもう全部刻んで団子に混ぜてしまいました。
仕方がないので一枚だけ青紫蘇の葉を使いました。

団子の中まで火を通し、蓮根にうっすらと焦げ目を付けたら
皿に移し残った肉汁に醤油、みりん、水溶き片栗粉を加えて
いい具合に照りととろみがついたら、匙で蓮根の挟み焼きに
回しかける。と、そこへちょうどおじいさんが帰ってきました。


町へ傘を売りに出たおじいさんですが、全く売れず腹ペコで帰る途中
雨に濡れて並ぶお地蔵様を見かけ、売れ残りの傘をかぶせてあげました。
お地蔵様は6体ずつ向い合って立っているのですが
傘は11しか残っておらず最後のお地蔵様の分が足りません。
仕方がないので自分のかぶっていた手ぬぐいと
かつらを外して、最後のお地蔵様にかぶせました。

その話を聞いたおばあさんは、良いことをなさったと言い
自分が川で蓮根を拾ったことを話しました。

蓮根挟み焼きを見たおじいさんは
ここにごはんが有ればなあと言いました。
すると玄関で大きな音がしたので見に行くと
米俵が置いてあり、顔を見合わせた二人はまたビックリ。
なんとまあ、おじいさんの髪がフサフサになっていました。

雨でぬかるんだ道を手を繋いで帰るお地蔵様たちの後ろ姿は
まるで、甘辛い醤油ダレにつかった
豚挽肉の蓮根挟み焼きのようでしたとさ。

メデタシメデタシ。


太郎ドコ行ったの?え、何、喰われたとな!?Ouch!!
で、この残ったタレはこのまま捨ててしまうのかい?
イヤですよーそんな訳ないでしょ。
これは明日、揚げナスに付けて食べるんですよ。
オヤ、それじゃあ明日も来なくちゃならないね。
ところでおまえさん、蓮根の穴は9つと
真ん中に1つで十と決まってるって知ってたかい? ←たまに例外もあるよ

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